コード理論編⑤
目次
コード理論~メロディ
次にメロディーを付けてみましょう。バイオリンのパートをPad系の音で高音で伸びる感じにしたいと思います。トラックを新規に追加しトラック名を「Pad」とします。ProgramChangeをCategory「Synth Pad」音色はどれでもよいですが、「Pad1(new age)」にしておきましょう。バイオリンのパートを少し変えて作ったMIDIファイルがあるので、「Kanon_Bossa_Pad.mid」をインポートします。以前に、コードがメロディーに合うかどうかは、そのコードで使えるスケール上の音でメロディーを作っているか作っていないかの違いです。というお話をしましたが、今インポートしたメロディーはバイオリンパートをそのまま打ち込んだものです。次回、このメロディーがコードに合っているか見ていく方法をお話ししたいと思います。
カノンボサノヴァパッド[MIDIファイル]
コード理論~スケール表示ウィンドウ
まず「スコアウィンドウ」を表示して、「Pad」トラックを選択します。次に以下のボタンを押して「スケール表示ウィンドウ」を表示します。
コードパターン参照から「Kanon2-3」を選択すると、「Kanon2-3」で設定したコードが出てきます。最初の「G#m7(♭5)」を選択すると、使用しているスケールが出てきます。メロディーがこのスケールの音で構成されていればよい訳です。2小節目を見てみるとレとファはスケール上の音なのでこのコードはこのメロディーでOKです。このようにして各コードを見ていってみましょう。最後の17小節のみシはスケールにない音です。半音下げてシ♭にしてみます。全体を視聴してみましょう。
コード理論~アドリブの作成
もう一つトラックを追加して、2回目の繰り返しでアドリブを作ってみましょう。前回と同じ要領で「スケール表示ウィンドウ」を見ながらスケール上の音でメロディーを作っていけばいい訳です。ただ、スケール以外の音でも以下の場合は音を使う事が出来ます。アプローチノートとパッシングノートと呼ばれるもので、アプローチノートとは、コードトーンに対して半音下・全音下または半音上・全音上からアプローチする音のことです。パッシングノートとは、スケールの音が全音離れている場合その間の音で2つの音符を繋げる音になります。
コード理論~avoidノート
今回はavoidノートの話をしたいと思います。「C」のコードで「Ionian Scale」の表示を見てみましょう。ファの所が青く表示されて「avoid」と書いてあるかと思います。これは「avoidノート」と呼ばれあまり使用しない方がいい音になります。さらっと使って違和感なければいいですが、長く伸ばしたり、目立つような使い方はやめたほうがいいみたいです。前回のアプローチノートとパッシングノートとして使うのがいいかもしれないです。
以上を踏まえて下手くそですがアドリブを作ってみました。